「あれぇー? そのラッピングぅ、

「あれぇー? そのラッピングぅ、東の国のものじゃないですかぁ」扉の反対側に立っていた赤みがかった紫のクルクルとカールした髪が兵士の女性騎士──ウェンが、指に髪の毛を絡ま 頭髮稀疏  ながら教えてくれた。「東の国……? ってことは修学旅行のときの……?」さらに首を傾げると、あぁ、とオリーブが納得したように呟いた。「多分それ、さっきの殿方が旅行先で見つけてユリアス様にとお買いになったんじゃないかと」「えっ! サ、サキカ君が……?」ユリアスはそれをあらためて見た。素朴な柄の包装紙には、たしかに東の国の特有の模様が描かれている。──もし、オリーブの言うことがたしかで、サキカが自分のために買ってくれたのだとしたら。一気に顔が赤らんだ。「ははーん、ユリアス様、あの殿方のことがお好きなのですね」ニヤニヤと笑ったオリーブに小突かれ、我に返った。「ち、違っ……」焦って否定すれば否定するほど、肯定をしているのにも等しくなるのだとわかっていても、咄嗟に否定してしまう。「にしてもぉ、綺麗な殿方でしたねぇ~。きぃっと学園でもおモテになるお方なんでしょうねぇ……」ウェンのその言葉は、しばらくの間、こびりついたかのように頭から離れなかったのだった。.

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