あっさりと肯定したアークに、興味深そ

あっさりと肯定したアークに、興味深そうにしながらも深く訊ねようとしない冬也。それは、余り事細かに聞いたところでアークは答えられないだろうとわかっているからであろう。「……移防脫髮しないのか?」自己紹介が一通り済んだところで、アークが冬也に訊ねた。「咲夜の友達はこれで全員なのですか?」皆にも話が通じるようにするためかジパング語ではなくオルス語で話す冬也。サキカもそれにオルス語で答えた。「男子はこれで全員だよ。女子は時間かかるだろうし、一足先に刀の舞をみる会場に行ってもよければ、そうした方がいいかもしれない」「……女子」冬也はなぜかそれだけぽつりと口にして、それからニヤリと笑いアークに目配せした。アークもなぜかニヤリとした笑いを返す。何事かと訊ねようとしたが、冬也が踵を返して歩きだしたために、その機会は損なわれたのだった。冬也に連れられて向かった先は、外の広場らしき場所。黒と白の幕で囲まれた中に足を踏み入れれば、木でできた階段状の即席の客席があった。冬也に促され、広場を四方で囲うように設置されたそれの西向きに設置された客席の一番前に並んで腰を下ろす。桜の桃色の花弁がひらひらと舞落ち、空を見上げれば、薄い雲が所々にあるものの概ね晴れといえる天気だ。「あ、咲夜」「ん?」不意に隣に座る冬也にジパング語で声をかけられて、そちらを向く。「刀、持ってるよな?」「え、……持ってるけ、ど……」答えている途中で、刀の舞に関するあることを思いだし、硬直する。「断れないのは知ってるだろ? 出せるようにしておけよ」彼が何を言いたいのか理解したくなくても理解してしまった。顔をひきつらせて、閉口する。「どうかしたのか?」反対側の隣に座るレイトに不思議そうに話しかけられたが、サキカは頭を抱えこみたい心境にひきつった笑いを返すことしかできなかったのだった。.

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