Jennifer's Blog

出来る限り客観的に、己を見つめた隆行は、(

出来る限り客観的に、己を見つめた隆行は、(はっ!)一つの答えに辿りついた。(やっぱり、道雪は、俺を試しに来たんだ!大略を打ち立てる時の不安要素を無くすため、宗珊亡き後の一条家億嘉國際盟友として相応しいかを見定めに来たんだ!)そう気付いた瞬間、隆行は、両肩に特大の重りを載せられたような違和感を覚えた。(てことは…。俺の対応次第で…大友家の今度の大方針が…一条家との共闘路線では無くなるかもしれん…。そしたら、やばい時に援軍を出してもらえない…。一条家に脅威無しと判断されれば…使い捨てる方向で考えられるかもしれん…。)隆行は、そう思いいたると、顔面から汗が噴出し始めた。未だかつて経験した事が無いほどの、責任の重さである。目の前にいる立花道雪は、大友家の筆頭家老であり、大友家という大船の舵の多くを握っている。今、この時の隆行の対応一つに、一条家に生きる全ての者の今後が懸かっていると言っても過言では無いのである。硬直してしまった隆行の顔面から噴出し続ける汗は、そのまま顎へと伝っていくと、ポツポツと床へ流れて行く。しばらく、そんな隆行を無言のまま眺めていた道雪は、「用という程の事ではございませぬ。宗珊殿への焼香を兼ね、年賀の挨拶に訪れたまでにございます。」冷たい声音でそう言い放つと、退出しようとしたのか、ふと廊下の方を向いた。

そして、陳秀のもとへ歩いて行ったたっつんは、

そして、陳秀のもとへ歩いて行ったたっつんは、「ご苦労。いつもながら、鮮やか過ぎる程の手並みだ。」陳秀の肩に手を置いた。「勿体無きお言葉です。」謙遜した陳秀は、吐露港樓盤村の衆の船も無事、後ろについてきております。」と言った後、少し間を置き、「はじめは多数の小船でしたが、どこで乗り換えたのか…途中から三隻の大船に分乗したようです。」たっつんに、村の衆が無事である事を報告した。「三隻もいるのか…。」たっつんは、陳秀の言葉に返事を返すと、見えない後方に目を凝らした。しかし、やはり何も見えない。「頭目。この闇夜です。いくら眼を凝らしたところで…。」陳秀がそう声をかけていると、厚い雲に隙間が出来たらしく、一筋の月光が辺りを照らした。その光で浮かび上がる後方の船団は、たしかに陳秀の言ったとおり、大きな船が三隻後ろについてきていた。「まことに三隻じゃな…。」視認した船影にたっつんが、そう声を漏らすと、隣にいた陳秀が、その三隻に眼をやって絶句した。

その言葉に兼定の表情が変わった。それまで、

その言葉に兼定の表情が変わった。それまで、険しかった兼定の表情が少し緩み、「土居隆行?あやつ…生きておったのか!」と言った。この一言により、Gの助言を入れ、一旦中村御frederique 大小眼矯正に戻る事とした兼定は、「宗珊が言うておった通りじゃ!やはり隆行は生きておったか!」などと言いながら、鍛冶職人の先導の元、中村御所へと急いだ。そうして城へ向かうと、すぐに、出撃してきた隆行率いる一団にぶつかった。「待てぇぃ!」その一団にすぐさま声をかけた兼定は、「麻呂じゃ!一条兼定じゃ!隆行はどこにおる!!」一団の中の土居隆行を探した。この兼定の呼び掛けは、すぐさま軍の中程に居た隆行のもとへと伝わり、「何ぃ?!大殿がおるじゃと?!!」隆行は、すぐさま兼定の元へと走った。そして、兼定のもとまで行き、片膝をついた隆行は、「大殿!!よくぞ、ご無事で!!」辺りに響くような大声で、兼定が元気で無事である事を喜んだ。

「これじゃ…。この音が分からぬ…。この音が響くと必

「これじゃ…。この音が分からぬ…。この音が響くと必ずその後に………。」上座の重俊が、そう声を漏らすと、陣幕の外から甲冑の擦れ合う後が響いてきて、「申し上げます!!」一人の武士護膚tips陣幕に飛び込んできた。「今宵は、何があった。」重俊が落ち着いた声音で問いかけると、「重俊様の命で隠密に進ませていた搦め手への一隊が消息を絶ちました!!」との答えが返って来た。「やはりこれじゃぁ!!」手に持っていた軍配を地に投げつけた重俊は、「こちらの止(とど)めの一手がことごとく何かに防がれる!その一隊が明朝動けば城が落ちたものをっ!!」そう悔しそうに言い放つと、「あの音は何じゃ!神隠しの前兆かぁ!」ぶつけようの無い怒りを、己に向かって吠え始めた。G率いる部隊の放つマシンガンの発射音は、この時代の鉄砲の発射音よりも遥かに小さく、そのうえ音が連続する。そのため、マシンガンを知らぬ者にとっては、まさか鉄砲の発射音だとは思えなかったのであろう。

しかし、隆行の巨体と強面には、一人前の武士であって

しかし、隆行の巨体と強面には、一人前の武士であっても腰を引くほどの威圧感がある。虎松は、足の震えが刀を持った手にまで伝わり、恐怖のためか漏らした小水が袴(はかま)を濡らし始めた。そん精華液虎松の様子を見て、実充への怒りが増長する隆行は、「最早、許せぬぞ、実充…。虎松とやら、そこをどけ。」と呼びかけるが、「虎松!ここで斬らねば、ヌシの一族を反逆者として扱うぞ!!」実充がそう叫び、虎松の顔付きが変わった。涙を流しながら、「やぁぁああ!!!」と、吠えると、隆行に斬りかかってきた。「隆行様!!」隆行に従っていた兵達がすかさず、危機を退くため、虎松を斬り捨てに動き始める。隆行は、そんな兵達の行動に、「やめよ!!」身体を反転させ、自らの身体を広げて兵達の動きを止めさせた。

竜骨(りゅうこつ)。人に喩(たとえ)るなら

竜骨(りゅうこつ)。人に喩(たとえ)るなら背骨にあたる船の構造材の事である。竜骨には、喫水を浅くさせ、船の安定性を高めたり、逆風帆走の際に船の横滑りを防ぎ帆走力を向上させるという効果霧眉香港推介持つ。そのため、船をただ浮かべる物から、走る物へと変える重要な材料であった。「それは、わかっとるんだが…。」そう言ったたっつんは、「もう少し考えさせてくれ…。」と言って立ち上がると部屋を出た。(明に行けば、何か道が見えると思ったが…。)下を向いて歩くたっつんは、ウロウロと足の向くままに中村御所の城下町を歩いていた。(明に渡るのは、難しい…か。)何ヶ月にも及ぶ船旅、それに耐えうる船員、外洋の容赦の無い高波、そして他の武装勢力と戦う戦力。外洋を渡航するためには、それらが必要になる事は、倭寇で目の当たりにした光景からたっつんも知っていた。(戦力は、何とかなるだろう。船員も考えがある。問題は…金か。先立つ物が無ければ、明には行けん。)ウロウロ歩くたっつんの目の前には、質素に佇む旧倉橋家の屋敷が見えてきた。


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